お墓のいろは

お墓参りの持ち物は?忘れ物がないようにチェックしよう!
お墓参りに必要な持ち物をすぐに揃えらますか?お墓参りでは、お参りやお供物はもちろんですが、お墓を掃除することも大切です。その為、掃除道具も必要な持ち物となります。この記事では、お墓参りに必要なものを紹介、解説いたします!
目次
掃除道具を忘れずに!
お墓参りでは、まずお墓に合掌し掃除を始めます。墓石、墓周辺の掃除に必要な持ち物は以下です。
- 軍手
- ハケ
- 手桶と柄杓
- たわしorスポンジ
- タオルor雑巾
- ほうきとちりとり
- ゴミ袋
軍手
墓周辺の雑草を抜いたり、掃除中の怪我を防ぎます。
ハケ
ハケを使用し、墓石の彫刻文字の凸凹や、窪みに溜まっているゴミや埃を払い落とします。
手桶と柄杓
墓石に打ち水をするために使用します。桶から直接かけるのではなく柄杓を使用し、たっぷりと水をかけましょう。
たわしorスポンジ
墓石を傷つけないようにするため柔らかい素材のたわしやスポンジを選択しましょう。
タオルor雑巾
墓石は水洗いした後に乾拭きが必要です。たわし・スポンジ同様柔らかい素材をお勧めします。
ほうきとちりとり
墓周辺のゴミを集めるために使用します。
ゴミ袋
掃除で集めたゴミをまとめます。忘れずに持ち帰りましょう。
お供物は「五供」が基本!
お墓参りは、お供物が必要です。では、どのようなものをお供えするのでしょうか?仏教では「五供」という以下の5つのお供えをします。※「五供」全てをお供えすることが理想ですが、全て揃っていなくても故人への供養の気持ちがあれば問題ありません。
- 香
- 花
- 灯燭
- 浄水
- 飲食
香
「香」とは線香です。線香の煙は故人の食べ物と言われています。家庭用の煙の少ない線香ではなく、煙と香りがしっかりしている線香を選択しましょう。
線香の本数は宗派により様々ですが1〜3本です。
浄土宗・日蓮宗、臨済宗、曹洞宗→1本
天台宗・真言宗→3本。逆三角形になるように立てる
浄土真宗→1本。折って寝かせる
日蓮正宗→1本。折らずに寝かせる
お墓参りの際は本数を気にせず、束のまま備えても問題ありません。線香の火を消す際は、息を吹きかけてはいけません。手で仰いで消すようにしましょう。
花
「花」は、仏壇用の仏花が一般的ですが、故人が生前好んでいた花は、お墓参りにふさわしい花と言えます。花を選ぶ際の注意点としては、派手、造花、トゲのあるような花は避けた方が良いとされています。また、なるべく日持ちする花を選ぶと良いでしょう。
灯燭
「灯燭」はろうそくや明かりのことです。お墓参りが終わったら、線香同様、息を吹きかけて消すのではなく、手で仰いで消しましょう。
浄水
「水」は、綺麗な水(場合によっては水出しのお茶)を用意しましょう。墓地・霊園にある水場のお水でも問題ありません。墓石に水鉢がある場合は、水鉢に水を張ります。水鉢がない場合は、湯呑を持っていくことをお勧めします。
飲食
「飲食」は、故人が生前好きだった食べ物・飲み物、またはお供物として売っているお菓子を選びましょう。季節の果物でも良いです。半紙や懐紙などの紙に置き、お供えします。カラスなどに荒らされることがあるので、お墓参りが終わったら持ち帰りましょう。
お供物に相応しくない物
故人が好きだったものをお供えすることは良いことですが、一部お供物として、相応しくないものもあるので紹介します。
・肉や魚→折衝を連想させる肉や魚は、お供物として相応しくないとされています
・五辛→刺激の強い香味野菜などもお供物として相応しくないとされています
・過度に明るい色のもの→赤、オレンジなど色の濃いものは慶事を連想させるためお供物に相応しくないとされています
その他の持ち物
掃除道具、お供物以外の持ち物、あると便利なものは下記です。
- ライターやマッチ
- 数珠
- 墓石用洗剤
- 虫除けスプレー
- ゴム手袋
- 花ばさみ
墓参りの服装マナーは?
お盆やお彼岸、命日などお墓参りは普段着で問題ありませんが、露出が少ない黒や紺グレーなどの服を選択しておくと良いでしょう。
しかし、一周忌、三回忌や法事・法要の際は喪服が基本となります。七回忌以降は喪服ではなく、通常のスーツでも問題ありません。
【お墓参りの服装について詳しく知りたい方は】
お墓参りの服装はマナー違反に注意!好ましい装いを目的別・男女別に解説
墓参りの手順
お墓参りの手順です。
STEP1
お墓の前に着いたらまずご挨拶です。故人へ気持ちを込め、お墓参りに来たことを伝え、お辞儀しましょう。
STEP2
墓石、墓周辺を掃除します。
STEP3
お供物をします。「五供」である花、飲食、浄水、灯燭、香を供えます。
STEP4
お参りをします。数珠をもち合掌します。数珠は葬儀や法事で使う数珠と同じ物で問題ありません。
STEP5
後片付けをします。灯燭を消し、お供物を下げます。
まとめ
この記事では、お墓参りでの持ち物を紹介しましたが、紹介した持ち物は全て揃っていなくても問題ありません。
お墓参りで一番大切なものは、故人を供養するという気持ちです。お供物や作法、マナーなども大切ですが、自分なりに心を込めてお墓参りをしましょう。