お墓のいろは

墓地・霊園の【見学】をしよう!チェックするポイントまとめ
墓石 契約 掃除 樹木葬 永代供養墓 石材店 見学 資料請求
・見学でチェックするポイントは4つ、運営形態・立地・サービス・設備です。
・チェックポイントを確認しながらイメージに合う、問題ない墓地・霊園かを確認しましょう。
目次
墓地・霊園の見学をしよう!チェックするポイントまとめ
墓地や霊園の見学は、実際にその場所に足を運んで現地状況を確認することを指します。
お墓を購入する前に必ず現地見学をすることにより、墓地や霊園のある地域や、アクセスについても知ることができます。見学をせずに購入してしまうと後々、「あのとき現地で確認していれば・・」と後悔することになるかもしれません。今回の記事では、見学に行った時に必要なチェックポイントを紹介していきます。
見学前の準備
お墓を購入することが漠然とでも決まったら、まずはインターネットで情報収集するか資料を取り寄せて、墓地・霊園の基礎知識を得ます。この時、お墓の納骨タイプの違いや、それぞれのメリットデメリットもきちんと把握しておきましょう。
通常みなさんが思い浮かぶのは、土地とお墓を購入して子々孫々まで受け継がれる一般墓だと思いますが、永代供養墓や、樹木葬など、最近はお墓といっても、管理の仕方や埋葬の仕方が全く異なります。永代供養墓は、お墓の支払いが契約時に一括で、その後の維持費がかからないため、少子高齢化の影響によってお墓を継ぐことが難しい場合などに多く選ばれています。樹木葬も後継を必要としないため、お一人様や子供のいないご夫婦などに選ばれています。
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納骨タイプを決めて、実際に見てみたいと思える霊園・墓地の候補ができたら、墓地・霊園に電話またはインターネットから事前に見学予約をします。事前に見学予約をせずに急に訪問しても、見学できない場合があるので、必ず見学予約をしましょう。
こちらのページでは、一般墓を検討する場合の見学の流れをご紹介していきます。
チェックするポイントは4つ、運営形態・立地・サービス・設備です。順を追って見ていきましょう。
チェック1:運営形態
墓地の運営形態は、公営墓地・民営墓地・寺院墓地の3つに大きく分類されます。
それぞれ、次のような特徴があります。
公営墓地:地方公共団体や自治体が管理・運営している
民営墓地:公益法人や宗教法人が管理・運営している
寺院墓地:寺院が運営・管理している
寺院墓地にはそれぞれの寺院で宗教・宗旨・宗派がありますが、霊園は宗教・宗旨・宗派がない場合が多いです。宗教・宗旨・宗派が異なりますと、お墓を購入しても納骨できない場合があるため、あらかじめ確認しておきましょう。寺院墓地の場合は、檀家になる必要があるかどうかを忘れずに確認しましょう。
チェック2:立地
現地に行き、見学する際にチェックする立地面でのポイントです。
墓地・霊園の広さ
墓地・霊園内の全体を歩いてみて、実際にお墓を建てる場所がどこなのかを確認しましょう。年配者でも問題なく移動できるかを合わせて確認しましょう。
墓地・霊園の環境
墓地・霊園の近くに河川がある場合は、万が一災害が起きても問題ないか、土砂崩れなどの危険がないかを確認しましょう。また山間部の場合は雪などが降った場合のことも考え墓地・霊園の近辺情報も確認しておくと良いでしょう。
公共機関でのアクセス
普段、自家用車を利用している方も、一度は電車やバスで訪問してみましょう。実際に公共機関を使用することで、駅・バス停からの距離や、電車やバスの本数の確認もできます。歳を重ねると運転することが難しくなったり、歩くことが辛くなったりと不便なことも増えます。将来をしっかり考えてアクセスしやすい墓地・霊園であるかを検討しましょう。
駐車場
墓地・霊園に用意されている駐車スペースを確認しましょう。駐車スペースからお墓までの距離も遠すぎないか実際に歩いて確認しましょう。
チェック3:サービス
現地に行き、見学する際にチェックするサービス面でのポイントです。
費用
主に下記の3つの費用がかかります。
・年間管理費
・永代使用料
・墓石
区画により費用が異なる場合があります。気に入った区画があれば、それぞれ金額の確認をしましょう。墓石の購入が必要な場合、石材の種類・デザインにより金額が変わるので、石材店に相談してみましょう。
管理人・スタッフ
墓地・霊園の管理者・スタッフの様子も見ておきましょう。大切なお墓の管理を任せる相手です。墓地・霊園を気持ちよく利用するためにも、スタッフの対応はチェックしておきましょう。
貸出・販売
多くの墓地・霊園では、何も持たずにお墓参りに来られるように、手桶や柄杓が用意されていて、自由に利用することができます。線香や仏花を販売している霊園もあります。
購入検討中の墓地・霊園ではどうなっているか確認してみましょう。
清掃
墓地・霊園の中のトイレの状態や、墓地・霊園内の細かな部分の清掃は行き届いているかなど確認しましょう。墓地・霊園の管理費は、敷地内を綺麗に保ち、設備の改善などに使用されます。管理費に見合った清掃・管理がされているか確認することは大切です。
石材店の指定
墓地・霊園によっては、石材店が指定されていることがあります。寺院墓地、民営霊園は石材店指定の可能性があるので、確認しましょう。自身で石材店を選んで好みのお墓を建てたい人は公営霊園を利用することがおすすめです。
チェック4:設備
現地に行き、見学する際にチェックする設備面でのポイントです。
バリアフリー
お墓は長く付き合っていくものです。今現在は、自身の身体が健康であっても将来はわかりません。足腰が悪くなり、車椅子でお墓参りするかもしれないことを考えると、バリアフリーであるかは重要なチェックポイントとなります。
水はけの良さ
水はけが悪いと墓石にも遺骨にもよくありません。水はけが悪いと、墓石の劣化の原因となります。またカロート内に浸水する可能性もあります。カロートとは、お骨を納骨するための空間です。
お骨を収める際は石材屋さんに開けてもらい納骨しますが、普段は石の板などで入り口を塞いであります。雨の日または雨が降った翌日に訪問見学してみるのもおすすめです。
共用施設
墓地・霊園内に、法要が行える施設があるか確認しましょう。その他にも、トイレの場所、水道などの位置も確認しておくと良いです。
ペットと一緒に
近年では、ペットが亡くなった時、火葬し人間と同じ墓に埋葬する考えが広がりつつあります。墓地・霊園によって「全域対象」か「墓地・霊園内の一部の墓域のみ対象」なのかが異なるため、ペットと一緒に眠ることを考えている場合は事前に相談してみましょう。また、ペットと一緒に眠りたい方には民間墓地・霊園がおすすめです。
樹木葬でペットを供養できる?ペットと一緒に入れる霊園もご紹介いたします
契約までの流れ
墓地・霊園の検討から契約までの流れをまとめました。
1.墓地・霊園探し
インターネットで墓地・霊園の情報収集し、必要であれば資料を取り寄せます。
2.見学予約を入れる
希望の墓地・霊園が見つかりましたら、電話またはインターネットから見学予約の連絡をします。
3.墓地・霊園見学
チェックポイントを確認しながらイメージに合う、問題ない墓地・霊園かを確認しましょう。
4.石材店と墓石の打ち合わせ
石材店と墓石の種類・文字入れ・デザインに関して打ち合わせをします。
5.契約
墓地・霊園の契約を管理者・住職と結びます。墓石の契約は石材店と契約を結びます。
6.墓石の発注・工事
石材店が墓石工事をします。
7.完成・引き渡し
墓石が完成し、引き渡しとなります。この時、文字に間違いがないかなどしっかり確認しましょう。
まとめ
墓地・霊園の契約検討中の方には、実際に見学に行ってから契約することをおすすめします。インターネットの情報やパンフレットの情報では気づくことができないことも、実際に見学することでわかります。後悔しない墓地・霊園選びのためには、時間を惜しまずに、じっくり検討することが大切です。
※2~3か所の墓地・霊園を見学して決められる方が多く、見学をしたから必ずその墓所で決めないといけない事はありません。複数の墓所を見学して、お墓を決める事をお勧めします。